季節のお飯ごと表紙
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懐石について
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日本の夏は本当に暑いです。その上湿度も高いので、食べ物がとても傷みやすくなります。調理する上でも、できるだけ新鮮な材料を求めることが大切ですが、生ものは避け火を通して調理する、殺菌効果のある酢を使って調理するなど、伝統的な日本料理には、あたりまえに思っていたことの中にも、生活の知恵が詰まっています。
今回は暑くて食欲が出ない方にも楽しんでいただけるように、とろろ汁と麦飯のシンプルな献立を立てました。とろろはのどごしの良さもさることながら、とても栄養価の高い食べ物です。
そして、シンプルな内容に合わせ、伝統的な懐石道具である四つ椀に盛り合わせてみました。四つ椀は、飯椀と汁椀のセットで、小皿として使っているのはそれぞれの蓋です。飯椀、汁碗、飯椀の蓋、汁椀の蓋の順に入れ子になっていて、茶道の精神に通じる、型の美しさを感じます。
たまにはきちんと和室で正座して、こんな食事をしてみると、冷房をかけた部屋でだらしなくしているよりも凉を感じます。
花:仙人草(白)、だん菊(紫)
器:春日灯篭油注:写真 小林 庸浩