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| 大禹嶺は、よく台中県梨山茶区や南投県仁愛郷に属する紹介が多いと思いますが、本当は花蓮県秀林郷太禹嶺が正確な生産地です。この地区は、太魯閣国家国立公園内で非合法の栽培をしているために、生産地がぼかしてあり生産者や茶師の正確な名前も不明です。 この地で生産された大禹嶺茶は台湾茶商でも簡単には入手は出来ません。春茶(5月中頃前後)で約2000キロ冬茶(10月初旬)で約2000キロの収穫量です。これは大茶農1軒の収穫量とほぼ同じで、年2回の収穫しか出来ません。 海抜が2500m−2700mの東南に位置し、厳しい環境での栽培で植樹しても2割は枯れてしまい根づきません。栽培面積は6〜9ヘクタールと推測されます。 地元の人々に聞いても知っている人は居ません。大禹嶺の住民でお茶の栽培者はいないからです。栽培者は鹿谷郷の茶師とも茶商とも言われています。 茶樹の成長は歳月がかかり、面積の割に収穫量は少量です。運搬は農業用ケーブルに頼ることが多く、非効率的です。 この様な条件で生まれた大禹嶺茶は、近年台湾華僑の手で中国大陸に大半持ち出され、大陸の上級国家公務員に贈り物として消費されます。当然価格も他の高山茶に比べ最高の高値で取引されます。 日本のHPで売られている大禹嶺と名が付くお茶で、この地で生産したお茶は極稀でしょう。 茶葉は肉厚で葉の外周が赤く、見た目は梨山茶に似ていますが、茶葉が荒く見えます。光沢があり、香りは甘い花蜜か砂糖黍にも似た香りで、口に含みますと角のないまろやかなまったりとした感じで甘みがゆっくりと広がります。 渋み苦味にもうまみがあり、酸味は殆ど感じません。のど越しは爽やかでいつまでも甘い余韻が残ります。このお茶にはお茶請けは邪魔です。お茶のみで、まさに桃源郷の境地と言っても過言ではないと思います。 ※このお茶が手に入ったいきさつは、茶樂部屋第5回をご覧下さい。 |
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大禹嶺の茶畑(参考画像:今回のお茶とは関係ありません)
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2005/03/31更新
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