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今シーズン最後の出張として、文山地区と石碇に視察、買い付けにでかけたのは11月23、24日でした。
台北文山地区坪林と石碇では包種茶の買い付け、24日は文山地区木柵に鉄観音茶の視察を行い、時間が余れば苗栗茶も視察する予定でした。
11月 23日、朝9時に花蓮を出発。今日は義弟が運転してくれます。花蓮海洋公園に勤務する義弟は、夜勤あけの3連休です。妻と3人で賑やかにドライブして、午後2時に坪林の茶農周茶師の家に着きました。
私と妻が挨拶をして、お茶の出来具合を尋ねますと、周茶師はお茶を淹れながら、「この冬は30%の収穫で70%の減産です。品質も、良いお茶が少なく、お金になりません。減収の原因はよくわかりませんが、新芽が止まり伸びない状態です」と言います。高山茶と同じ様な状況で、昨夜、親しい陳樹根名人と電話で話をした内容と同じです。
周さんのお茶はまずまずのお茶でした。5斤(1斤=600グラム)を買いました。このお茶は花蓮のお客様からの注文で、価格は通常の2割高です。周茶師の在庫量は殆どありませんでした。
坪林の茶農の店が並ぶ、町中の知り合いの店で情報を聞きますが、やはり品薄、割高で品質も例年に比べ落ちるとの事です。美味しいお茶を頂きましたが、価格を聞きとても高くて買えません。お礼を言い、陳名人の農園がある石碇に向かいます。
陳さんの家に着きますと、この夏に開店した休間茶園が多くのお客様で賑わっていました。国道9号線沿いで場所も良く、食事やコーヒー、茶芸とたくさんの人が楽しんでいます。
お茶の専門コーナーもあり先客が2組いました。太太(奥様)の方さんが私達の相手をしてくれます。
30分ほどすると、先客は買った30斤くらいの量のお茶を車に乗せ帰って行きました。次は私達の番です。
挨拶もそこそこに、早速お茶を飲みました。何時もながらの名人茶です。香りや味には陳名人の特徴があり、他のお茶と一味違います。陳名人は「冬茶の量は40%位の収穫で、お客様が毎日買いに来ますが、今年は手ぶらで帰る人が多く心が痛いです」と言いながら、私の顔を見て「でも、貴方のお茶は用意してあります」と言ってくれました。一安心です。
「唯、約束したお茶の製茶量が少なく、高級品は1番摘みと3番摘みをブレンドしてありますから了解してください」と言われました。これは、同じ茶畑から3週間前に1番茶を摘み2日前に3回目を摘み取り、それをブレンドしたお茶という意味です。私がどうしても20斤ほしいとお願いした結果の品です。
価格交渉は難航しましたが、最後に陳さんのご協力で、なんとかお客様にお知らせした価格で決定しました。もう一種類のお茶も20斤を頂きましたが、こちらのお茶も申し分なく、ご予約頂いたお客様に自慢できます。
この春は合計で70斤を陳さんから購入しましたが、冬茶はこの次の入荷は未定です。陳名人からも色よい回答はありませんでした。
また冷凍茶の連携販売に関して陳さんの確約を取り、6月に製茶したお茶を私の分として10斤冷凍保存してあります。陳名人の冷凍茶は格別の香りと新鮮さが最高です! |
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文山茶区石碇の茶畑
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文山茶区石碇の茶畑
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休間茶園
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休間茶園
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お知らせです!
<台北県石碇郷冬期文山茶区文山包種茶品評会>に於いて、陳 樹根氏は<頭奨賞第ー席>に輝きました。
この賞は<特頭奨>に次ぐ賞です。<特頭奨>常連の陳氏ですが、今回は茶葉の状態がいまひとつで、次点になりました。ちなみに<特頭奨>の受賞者は陳氏の同級生だそうです。
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陳樹根茶師
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受賞者リスト
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特頭奨の楯
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食堂で早めの夕食をご馳走になりながら、自然と品評会の話に移ります。
陳さんにお祝いを言いますと、にこりともせず「天候や異常気象は皆同じ条件です。私の努力が不足した結果です」と言います。傍らで、方太太が「今年は休間茶園を開店するまでよく働きました。忙しい中での<頭奨賞第ー席>はよく頑張ったと思います」と助け船です。
休間茶園の工事中は、自分で出来る工事(陳氏は若い時代にお茶の農閑期に日本でいえば左官職人をしていたそうです) は全部自分でしたそうです。この様な状況での<頭奨賞第ー席>は<特頭奨>に優るとも劣らないでしょう。 |
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11月24日、昨晩は遅くまで姉弟で話が弾み寝不足ですが、朝食を食べて10時に板橋の義弟宅を出ます。首都高速に入り、文山地区木柵まで時間はかかりません。
今日は茶農兼観光茶園を経営する<美加茶園>老板 張美加氏と<正業鉄観音茶>を生産する茶農で高振盛氏を尋ねます。
木柵には、台湾でも有名な指南宮という廟があります。台湾中の信者が毎日参拝に訪れ、賑やかな処です。木柵鉄観音の産地<猫空>は、指南宮の拝殿の近くにあり、地名も指南路と言う地名です。
首都高速を降り約30分ほどで木柵です。私は台北在住時に3度訪れたことがありましたが、最近はご無沙汰で、実に7年ぶりです。もとは百軒近く居た茶農家も今は30数軒で、台北市建設局の元・台北市農会木柵農会の指導で殆どの茶農は観光茶園を営んでいます。高さんも張さんも同様です。
まず高さん宅にうかがいましたが、出かけて留守でしたので、先に張さんの店に行きました。
この美加茶園は、昔ながらの鉄観音茶作りが得意で、今でも焙煎は炭火を使っています。鉄観音茶は焙煎技術で決まる、と張導師は言います。今年75歳ですが、今でも息子の美正茶師と2人で焙煎します。
日本語が上手い張茶師は私を忘れていましたが、妻の方を息子の美正茶師が覚えていました。木柵鉄観音茶は焙煎茶が主流で、あまり春茶冬茶の拘りはありません。冬茶の製茶は12月25日頃になるそうです。
美加茶園のお茶は試飲しましたが高価です。最初から余り高い鉄観音茶はお勧め出来ませんので、追々ご紹介をしたいと思います。張導師に忘れないで下さいと念を押して、1斤を私用に買います。美加茶園では食事もでき、指南宮の拝殿を眺めながら昼食を頂きました。
午後1時に高茶師の家に再訪門。待っていてくれました。43歳の働き盛りです。木柵農会の茶業部の班長で、今回猫空で頼りにしていた茶師です。
春茶を試飲します。発酵度35%焙煎度60%の正叢鉄観音です。蜜の様な甘い香りで、口にお茶を流し込み含みながらゆっくり喉を越します甘みがあり、苦味や渋みは薄くマイルドです。まさに私が探していたお茶で、この鉄観音ならお勧めできます。価格も私の予想通りで春茶を10斤を買いました。冬茶の入荷は12月末で、こちらも予約しました。
これから高茶師と長い付き合いになりそうな予感がします。人柄もよく真面目で、台湾人には珍しく礼儀も正しく好感が持てます。お母さん、奥さん、お子さん2人の5人家族で、1.5ヘクタールの茶園を経営しています。
もっと話を聞きたいのですが時間がありません。今日中に花蓮に帰るためには、2百数十キロの帰路です。
高茶師と再会を約束して、午後3時に猫空を後にしました。夜9時に無事帰宅出来ました。
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木柵
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木柵
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高振盛茶師
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