風花や 舅の実家の 味噌料理 風花(かざばな)画像
 雪の季節に、北海道の小樽の町に住む知人を訪ねたことがあります。30年程前のことでした。とても寒い日でした。札幌から電車で30分ほど海岸線を走る旅は、「銭箱」「朝里」などと聞きなれない風変わりな駅に停まりながらの、楽しい旅でした。その日は良く晴れた日で風が強く、「銭箱」あたりでは線路のすぐそばまで白い波頭がせまり、波間には風花が飛び跳ねていました。狭い坂道をタクシーでむかい、やっと辿り着きました。そのお宅の2階からは、雪の降り積もる港が見下ろせます。軒からは、大きな特大のツララが落ちていて、キラリと光っています。その横には、氷豆腐が北風を受けながらぶつかりあっていて、凍てつく音が聞こえるようでした。豆腐を凍らせて乾燥させた氷豆腐は、凍り豆腐、凍み豆腐、高野豆腐とも呼ばれています。今では工場で作られていますが、ひと昔前までは冬の寒さの厳しい地方の家々で作られ、軒に吊るされた氷豆腐の姿は風物詩の一つにもなっていました。
 氷豆腐は以前に比べて食卓にのぼることが少なくなりました。お煮しめなどにするとまことに美味しく、我が家ではよくいただきます。今回、鶏肉に氷豆腐を混ぜ、松風焼きにしています。鶏肉だけで作るよりも口当たりの弾力が増し、風味にも深みが増すように思います。日持ちもしますからおせち料理にもよいでしょう。
氷豆腐と鶏肉の松風焼き
氷豆腐と鶏肉の松風焼き
材料
氷豆腐 30g(水に漬けて戻しておく)
鶏ひき肉 250g
きくらげ 3〜4枚(水で戻しみじん切りにする)
A[卵 1個、淡口醤油、みりん 各大2、砂糖 大1/2 胡椒 少々]
B[出汁 100cc、淡口醤油 大1〜2、みりん 大2〜3、酒 大2]
葛粉または片栗粉 小2(倍量の水で溶いておく)
芥子の実 適宜

作り方
1) フードプロセッサーに水気を切った氷豆腐を入れ、砕く。ひき肉、きくらげ、Aを入れさらに混ぜる。
2) 型にオーブンシートを敷き1)を入れ、表面を平らにしてから芥子の実を散す。
3) 180度のオーブンで30分くらい焼く。
4) 鍋にBを入れ、煮立てたら葛粉の水溶きを加えてとろみを出す。
5) 3)を型から出し、好みの形に切り分け、4)のタレを塗る。。
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[秋の食卓]
凩 冬籠 霜枯 風花
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(かざばな)
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