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寒い日が続くと、つい家に籠りがちになってしまいますね。私の夫は銀行勤めの転勤族。あちこちに転勤しながら、私たちはその地方の名産の恩恵をうけました。中でも札幌は、楽しくて、美味しい思い出を作った町でした。札幌は冬になると温度がぐんと下がり、毎日のように雪が降りました。まさに冬籠のような状態だったのです。そんな冬を当たり前として受け入れる北海道の人たちは、鰊漬けや大根漬けなど、本格的な冬を迎える前に様々な保存食を用意するのを見て、さすがだなあと感心したものです。北海道の暖房は完璧で、部屋の中では半袖姿で過ごせるほどであったことも驚きでした。こうして冬籠の準備が整うと、厳しい外気とは反対に温かくて賑やかな毎日が待っているのです。
親しい仲間が集まって温かな部屋で食事をしようとなると、私はこんなオードブルを用意したものです。口当たりがひやっとした牡蠣を相手に、白ワインを傾け、友人達はスキー自慢や流氷見物の話に花を咲かせたものでした。そんな夜は瞬く間に時間が過ぎてしまい、程よくお酒に酔いながら楽しさの余韻を残し散会したものでした。
牡蠣を巡って、北海道での思い出があります。牡蠣を食べるべく、名産の道東・厚岸(あっけし)まで車を走らせたときのこと。私は生牡蠣が食べたかったのですが、あるのは焼き牡蠣ばかりでした。お店の人に「生牡蠣が食べたい」と頼んだところ、殻をむいて真水で洗った牡蠣が丼一杯出てきたのです。驚きました。レモンもなく酢醤油で食べたあの牡蠣は、忘れられない思い出の一つとなっています。。
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