重陽(ちょうよう)イメージ
安政の のれんの文字や 菊の酒
 他の節句に比べるとあまり知られていませんが、陰暦九月九日は重陽の節句です。中国の易学でいう陽数(奇数)の九が重なっていることから「重陽」とされているのです。三月三日が桃の節句、五月五日が菖蒲の節句ならば、九月九日は、菊の節句です。平安時代の貴族社会では、この日菊の宴が催されました。菊見をして、菊の花を浸した菊酒を飲んだといわれています。薫り高く気品のある菊は、邪気を払い寿命を延ばすと信じられていました。こうした菊の効用は、中国の故事に基づき菊酒も中国から日本に伝わりました。菊の宴の風習は、すでにすたれてしまいましたが、古人に習い重陽の膳を楽しむのも一興かもしれません。
献立は、帆立貝の菊酢ゼリー、鯛の昆布〆、治部煮、秋彩(しゅうさい)豆腐椀、金時豆ご飯です。作り方には、普段においても作りやすい帆立貝の菊酢ゼリー、秋彩豆腐椀、金時豆ご飯を列記しておきました。挑戦してみてください。
このような献立を考える時には、器揃えや食卓のコーディネートが楽しいひとときになっていきます。
重ね重ねの桜餅
帆立貝の菊酢ゼリー画像
帆立貝の菊酢ゼリー
材料
帆立貝柱 4個
菊 1パック
板ゼラチン 3と1/2
A合わせ酢[酢 80cc 煮きり酒 40cc 淡口醤油 40cc 出汁 40cc 
砂糖 小2]
揚げ油 適宜

作り方
1) 板ゼラチンを水で戻す。
2) 帆立貝は180度の油でさっと素揚げする。
3) 菊は花びらをばらす。沸騰した湯の中に酢(分量外)を少々入れて、花びらをさっと茹で上げ、水気を切っておく。
4) Aの酢以外の材料を合わせ煮立てる。砂糖が溶けたら、火を止めAの酢を加える。熱いうちに1)を加え溶かす。
5) 4)に3)を入れ、器に移す。冷蔵庫で時間をかけて固める。
6) 皿に2)をのせ、5)をかけていただく。菊の葉があれば添える。
* 帆立貝柱の他に、白身魚や鶏のササミを同様にさっと素揚げしたものでもよい。色合いのコントラストが美しい一品。

金時豆ご飯
材料
金時豆 1/2カップ
米 2カップ
酒 大2
塩 小2/3
昆布 少々

作り方
1) 金時豆は、一晩水につけ戻す。
2) 炊飯器に米、水を切った豆、酒、塩、昆布を加えて普通に炊く。

秋彩豆腐椀

材料
木綿豆腐 1/2丁
大和芋 30g
卵白 Sサイズの卵の卵白を1/2個分
本しめじ 適宜
あれば紅葉麩 薄切りにしたもの4枚
塩 少々
A[出汁 3カップ、 酒 大3、 淡口醤油 小1/2、 塩少々]

B[椀だねの具(好みで):茹でた栗 少々、 茹でた銀杏 少々、 茹でた百合根 少々]

作り方
1) 豆腐はペーパータオルで包み、耳たぶくらいの固さになるように水分をとる。
2) すり鉢で大和芋を擂り、滑らかになったら1)と卵白、塩をまぜる。
3) ラップに、椀に合う大きさの2)のたねを適宜とり、丸くし、Bの椀だねも加え、包み込む。ラップの口をギュッとしめ輪ゴムでとめる。
4) 3)を蒸し器で7〜8分蒸す。
5) 4)をラップから外して椀にそっと入れる。Aを合わせて温め汁を作り、椀にはる。
金時豆ご飯画像
秋彩豆腐椀画像
秋を楽しむ重陽の献立画像
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[秋の食卓]
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表紙
(ちょうよう)
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