上海クラシックホテル
上海は今、爆発的な発展を遂げている。上海に集まる人間もうなぎ上り。町を歩けばしばし呆然とするような人間の群れ。一体この人たちは何処から来てどこかへ行くのかと思うほどである。立ち止まりながら、高度成長期の日本もこうであったのだろうなと思い、このパワーに満ち満ちた群集を路傍から眺めていた。

かつて魔都とよばれていた街。それが上海であった。何か怪しげなもの、しかしひどく魅力的なもの。一攫千金でさえ可能な街。欧米各国が競って、この東洋の街へなだれ込んできた。そして、力のある者、金力のある者は、あらゆる我儘を現実の物として可能にしたのである。その残影ともいうべきものが、あちこちに残された文化財的西洋建築であった。

1930年代の世界恐慌から始まり日支事変、第二次世界大戦へと世界は崩れ込んでゆく中、上海は爛熟した独特の文化を開花させていた。当時の建築家にとって、上海は夢の実現の場所であった。アジア一帯を牛耳る金融財閥や人生そのものを賭けるような賭博の世界。光りと影の調和を映し出すように、欧米からやってきた起業家たちは、上海を舞台に自分たちの資産を肥やした。財力の結実が様々な建築となって完成されたのである。

不幸な時代は間もなく上海を取り込んでしまった。翻弄されるように権威の象徴である建築物が破壊される中で、その美しさゆえに寵愛され続けてきた建築物もあった。今回訪れた建物は、そのような背景を持つものである。

イデオリギーが変わろうとも、その優雅な姿は尊重され、辛くも生き残った彼女たち(建物)。果たして現代が安らかな時代であるかどうか疑問はあるものの、とにかく文化的な建築物にとっては、良い時代であることは確かなようである。彼女たちは変身を遂げ、我々が出会うことのできるような飯店(ホテル)に改造されていた。
まるで夢の欠片を捜すように、上海の街を彷徨した。

衡山馬勒別墅飯店は、1927年から9年の時間をかけ、イギリス人の豪商の邸宅として建築された。一番下の娘を寵愛したマーラーは、娘の夢であるアンデルセンの童話に描かれたような家を実現させた。建物は2000Fあまりの庭に包まれ、花咲く季節は最高である。室内は細部に渡り装飾的な設計がなされ、家具なども童話の中に浸れるような女性的な華やかなものが揃えられている。

住所:上海市陝西南路30番
交通:地下鉄 陝西南路から徒歩7分
電話:62478881 FAX:62891020
http://www.mollervilla.com/
客室数:61室 650元より
会議用個室、レストラン、バー(プールは別館の契約クラブに完備)

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世界中で知られる上海クラシックホテル

上海に残るクラシックホテルの代表格といえる。租界時代の象徴ともいうべき建物が数多く残る外灘(ばんど)に位置する。南京東路を挟んで北楼と南楼に分かれて建つ。北楼は1929年に完成。サッスーン財閥の本拠地として建設され、通称サッスーン・ハウスと呼ばれた。アール・デコ様式の煉瓦造りの建物は、上海の代表的な建築物として知られている。近年改装され設備も充実し好評である。

住所:上海市南京東路20号
交通:地下鉄 河南中路駅から徒歩4分
電話:63216888 FAX:63511010
http://www.syanghaipeacehotel.com/
客室:260室 820元より
上海、広東、四川などの中国料理からフランス料理などレストラン、ティーラウンジ、数百人を収容できるピースホール、宴会場、多目的に活用できる部屋など。屋上には、シャンハイナイトバーがある。
児童遊園施設、エステサロン、フィットネスクラブ、麻雀室なども完備。

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内外の賓客のためだけに利用されたゲストハウス

瑠璃ガラスを嵌め込んだ塀に囲まれた約5ヘクタールの敷地は、端正に整えられたイングリッシュガーデンがある。その中にヨーロッパ風の4棟の建物が点在していて、上海とは思えない風景が広がる。1920年にイギリス人の別荘として建築された。1956年に瑞金賓館と名付けられ、中国の指導者や外国の賓客のために使われた。蒋介石夫人の宋美齢も滞在した部屋もあり、開放され利用できる。

住所:上海市瑞金二路118陝
交通:地下鉄 陝西南路駅から徒歩7分
電話:64725222 FAX:64732277
客室:61室 650元より
中華料理、タイ、マレーシア料理のレストラン、宴会場

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かつて高級マンションとして有名な建物

敷地内には、4棟の建物が建ち並ぶ。その中の南楼は、1931年に竣工。鷲が羽を広げたような正面入り口の階段は、印象的である。ニクソン元大統領や故田中首相が宿泊している。本来外国人の長期滞在型のマンションとして建てられ、グロブナー・ハウスとよばれた。アール・デコ様式で、客室内各所にその特徴が見られる。ショッピングアーケードが併設され、滞在型の宿泊には最適である。

住所:上海市茂名南路59
交通:陝西南路駅から徒歩3分
電話:6258258 FAX:64725588
客室:520室 195US$より
http://www.jinjianghotelshanghai.com/Banquet.htm 
上海、広東、四川各料理、フランス料理のレストラン、テールーム、バー、宴会場、ヘルスセンター、プール完備。

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